『カフェ・シェヘラザード』刊行記念オンラインイベント

at 西荻窪 書店「ロカンタン」

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「場所を喪う――その、われわれが毎日、ミリ単位でメンタルに体験していることを、政治や自然の暴発により、いっぺんに、フィジカルに体験した、あるいは今、体験しつつある人々がいる。〈難民〉という言葉――あるいは〈被災者〉も――に、われわれがぴりりと反応してしまう理由は、そこなのかもしれない。

アーノルド・ゼイブル『カフェ・シェヘラザード』は、全編をあげて、そこに反応している物語だ。
「家族全員が消えていた。友人も、クラスメートも、つまり彼のそれまでの人生がまるごと無くなっていた。だから彼は、数時間とたたないうちに、二度と戻るまいとの決心をもって、あの場所をあとにしてきたのだ。」(第9章より)

〈あの場所〉は、どこにでもある。そして、その記憶は、当の本人たちがこの世を去っても、大気の循環に乗って地球上を経巡る。

アーノルド・ゼイブルに、じかに聞いてみたい。オーストラリアから見ると、東ヨーロッパのあの〈喪われた場所〉がどんな風に映るのですか。日本の神戸、そして日本軍が闊歩する上海の記憶は、どんな風に揺れていますか。その記憶の揺れを〈カフェ〉の空気そのままに捉えてやろう、なんていう作品を、いつ、どこで思いついたのですか、と。」

(本屋ロカンタン ホームページより抜粋)

『カフェ・シェヘラザード』刊行記念オンライントーク

「喪失の記憶、物語の循環」

2020年10月31日(土)19:00PM – 20:30PM

主催: 本屋ロカンタン(杉並区西荻窪2-10-10KUビル102)

共催: マリルカ・プロジェクト/(株)共和国

ゲスト:アーノルド・ゼイブル(著者) / 菅野賢治(訳者) / 宮森敬子(挿画)/ 加藤めぐみ(英語圏文学・オーストラリア地域研究)/ 下平尾直(共和国)

配信スタッフ:
大澤未来(全体演出)/ 関口清(プロデューサー)/ 俵謙太(カメラマン)/ 大久保千津奈(カメラマン)/ 岩崎孝正(配信)/ 今井太郎(配信)